Facebookの「友達の友達」は約3万人

 以前、「Facebookでは「6次の隔たり」でなく「4.7次の隔たり」」という話があったが、それと同様のことになるのだろう。Facebookでいう「友達の友達」は約3万人に達しているのだという。

Facebookの「友達の友達」は平均で約3万人―..(ITmedia)

 「友達」が平均で245人だというから、「友達の友達」のリンクは


245*(245-1)/2=29,890


で約3万人になるという。正確に言えば、2レベルまでの間の可能なフレンドシップの関係の数になる。つまり自分を介して友達の友達同士もそのクラスターの中で繋がりを持つことができるということである。その関係が3万本というわけである。家系でいえば、父方の親戚と母方の親戚が自分を仲介して知り合いになるようなものである。


 リアルの人間関係でも「人物相関図」のようなものがあるが、Facebook社会学のようなものが進んでいきそうである。そのベースは「スモールワールドネットワーク」であり「スケールフリーネットワーク」であろうが、ネットの成熟ととともに、特に後者の兆候はすでに出始めている。いわゆる「ハブ」の役割をするパワーユーザの存在である。1人で何万人もの「友達」を作り、また「友達」のリクエストも大量である。これらのユーザがネット全体の「距離」を縮めているといえる。


 もっともこれは現在の米国での話で、日本国内での繋がり(日本語だけで築ける関係)は、実際にどこまで「友達」の輪が広がり、ネットの距離が縮まることになるだろうか。