ドコモは災害時にTwitter・Googleと連携

 震災時に全く役に立たなかったのが携帯電話。スマートフォンの方がインターネットには繋がりやすかったかもしれない。「震災だから仕方がない」のではなく、実はインターネットはこうした緊急時に耐えられるだけのタフなネットワーク作りを目指したものだったという歴史の教訓を忘れてはならないだろう。

ドコモ、災害時にTwitter・Googleと連携(ITmedia)

 被災地のように津波基地局そのものが被害にあって携帯で接続できなくなったというのではなく、震災直後のパニックから携帯回線がパンクするのを恐れて携帯キャリア側が回線を絞ったのが不通になった理由である。大晦日から新春にかけて電話や「あけおめメール」が通じにくくなるのと同じだった。新年の挨拶は緊急性はないからどうでもよいが、緊急時も同じ状況というのは閉口させられる。あらためて携帯キャリアのいうインターネット接続というのは、インターネットではないなという印象である。ドコモでいえば、iモードとはしょせんドコモの携帯回線だけのネットワークから外部のインターネットに「iモードゲートウェイ」で接続しているにすぎない。すべてはまずドコモにアクセスが集中するからパンクしやすくなる。そこは分散された世界ではない。だから携帯よりはインターネットの方が繋がりやすかったという報告もある。電話でいえばSkypeの方が繋がりやすかっただろう。実際自分も震災を機に、国内でのSkype通信を見直すことになった。


 そして今後の対応として、災害時にTwitterGoogleと連携するという。ドコモの災害用伝言板にGoolgeのサービスもということらしいが、初めからインターネットだけでいいのではという気もする。緊急時にキャリアごとのサービスなどというのは意味のないことに思えるからである。そもそも緊急時だけである必要もなく、TwitterFacebook、これからはGoogle+などと連携できるのは当たり前の話になるだろう。またそれを携帯からスマートフォンへの移行を促すための方便にしてほしくはないものである。