ネットがないと3時間で禁断症状

 しばしば日本人のネットの意識やセキュリティに対する意識の調査があるが、ネットに繋がっていないと3時間も経たないうちに禁断症状を起こす人も増えているようである。

日本人の20%が「ネットがなかったら3時間以内に..」(CNET Japan)

 ネットに対する意識といっても年々変化している。ネット初期の頃はメールのやりとりだったし、その後はWebページのサーフィンができることだった。ブログが登場してからは不特定の相手に対して自ら情報発信できることに安心感を覚えるようになった。そしてSNSへの参加へとつながる。


 震災以後の「絆」ではないが、ネットで繋がってリアルタイムで情報が得られることが差し迫った問題だと実感をした人も多かっただろう。TwitterFacebookがありがたいものに思えたものだ。またネットといっても、現在ではPCで繋がることよりもスマートフォンや携帯電話で四六時中繋がることが意識されている。これらを常時手離せなくなっている人は若い世代ほど多いだろう。自分も、しばしば外出するときに、これらの所持を忘れると言いようもない不安にかられることはある。何事もないときはよいのだが、もし緊急で何か連絡が入ったりしたらどうしようか、というようなものである。モバイルWi-fiルータも持ち歩こうかという発想も、この不安があったりするからであろう。


 さて同時に伴うセキュリティ面での不安だが、日本人は比較的意識は高いという。特に個人情報はこれだけマスコミ等でも流出事件が伝えられ、自分がいつのまにか被害者になっていても不思議ではないだけに、意識は高くなっているのだろう。セキュリティソフトの更新やバックアップのことはさることながら、それらだけを啓蒙として強調するのも少し古い発想のように思える。PC環境と同じようにスマートフォンタブレット環境を考えるのは違うと思えるからである。ローカルデバイスにもともとデータを残さない、最悪デバイスの紛失、盗難を前提にしたセキュリティを考えるべきだと思うからである。