松井、ゴジラの逆襲が始まる

 やはりやってくれた。メジャーに昇格したばかりの松井がさっそく外野手で先発し、第2打席に先制となる特大の2ランホームランを放った。新チームの同僚やファン、そして何より日本のファンにさすがと思わせてくれた。

出た〜!松井、昇格即2ラン!“完全男”から..(zakzak)
松井が背番号「35」を選んだ理由…長嶋さんの「3」にあやかる

 2ランは打った瞬間それとわかる見事な一発だった。3Aで調子が上がらないことなど吹き飛ばすようなレイズ・デビューだった。節目の舞台に強い松井は健在だった。同時に新しい背番号「35」も印象づけられた。どんな番号でも松井が付けれると重みがあるように思えてしまうのが不思議なところだ。


 背番号の選択については「師匠の番号を1つ頂いた」と、松井が長嶋監督のことを自ら「師匠」と呼ぶのは新鮮な感じがした。表向きは「監督」でも、松井の中ではやはりプロでは「師匠」と呼べる特別な存在なのだろう。その長嶋監督のコメントも「逆境を乗り越えた松井君のホームランに感動しました」というものだった。


 いきなりホームランという再スタートを切った松井だが、問題はこれからだろう。残念ながら試合の方は負けてしまったが、松井の加入によってチームがライバル球団に勝てる場面が増えるようになってほしい。また怪我で戦列を離れていたチームメートが戻ってきても、出場し続けられるように調子を維持しなければならない。逆境を乗り越えてさらに進化した松井の活躍を期待したい。