Microsoftの月例セキュリティ更新プログラムに不具合
これはひどい。Windows 7でアップデートをすればブルースクリーン状態になる不具合があるという。誰でも使っているであろうWindows 7で週1回自動アップデートされていようものなら、気がついたときにはブルースクリーンにという恐れがある。Windows XPの来年でのサポート打ち切りが通知されたばかりだが、サポートのあるはずのWindows 7でこれでは問題にならない。
Microsoftの更新プログラムに不具合、アンインストールを勧告(ITmedia)
そもそもデフォルトではWindowsが自動アップデートされるようになっているので、PCの電源を入れっぱなしにしている場合には、朝方に勝手にPCが再起動されるので作業が失敗することになる。そこで更新プログラムはダウンロードだけ自動で行い、インストールは手動で行うことに忘れずにしておかないとひどい目に遭うことがある。いちいちOSから再起動しなければならないのは、Windowsの昔からの欠陥のように思える。
ところが今回は無事アップデートした方が大変というのだから影響は大きい。それもアンインストールしろというのだから尋常ではない。自分は手動にしてあるはずだから幸いのことにインストールまではしていないはずだ。そろそろこうしたパッチを当て続ける方法が限界なのではないかという気がする。
それはクライアントPCにOSからアプリまでどんどん貯めこむ従来のPCのやり方がである。シンクライアントに対するファットクライアントである。そこに脆弱性やセキュリティホールが発生しやすいので次々にパッチを当て続けることになる泥縄方式といえるかもしれない。そのパッチプログラム自体が不正プログラムになってしまったのでは目も当てられない。ユーザにばかりセキュリティ対策を呼びかけてユーザの「善意」にだけ期待しても、こうした綻びがカバーできるとは考えない方がよいだろう。すべてのユーザがそもそもよく訳の分からないパッチをアップデートなり操作しなければならないこと自体が、すでに脆弱性やセキュリティホールになっているといってよいだろう。