Atom搭載のミニノートPCが発売

 Eee PCに端を発したミニノートPC市場に、また新たな機種が登場する。マウスコンピュータの「LuvBook U100」とMSIの「Wind Notebook U100」という。スペック的には平凡だが、ノートPC市場に価格破壊を起こしていそうなのがミニノートPCである。これらの仲間としての参入になるが、いち早くCPUにAtomを搭載しているところに特徴があるようだ。

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 価格的には500ドルPCを日本円のレートにすれば、6万円を切るくらいの価格になるのだろう。かつて東芝Dynabookが世界初のノートPCとして198,000円(イチキュッパ)で発売されて以来、ここまで価格が低下したわけである。どうせなら日本円の区切りのいいところで49,800円にまで下げてほしいところである。それには少なくともプリインストールのWindows XP Home Editionが不要である。それにやはり重量の1キロを切ってほしい。


 さてこれらのミニノートPCには新CPUのAtomが搭載されている。もともと省電力用のモバイルや組込み機器向けに開発されたものである。そして最近の温室効果ガスのCO2排出削減に向けた、グリーンIT推進の一環のCPUともいえるのだそうだ。電力消費、発熱の面で、古いPCをそのまま使い続けることは、むしろエコにならないそうである。結局、新しいプロセッサを買ってくださいということになる。高速、小型化すれば消費電力と発熱とのせめぎ合いになる。古いPCはなるべく早く処分して、省電力のきくミニノートPCや携帯などのモバイル機器を積極的に使うようにするか、機器全体の数を統合して減少させるような方向に進むことになるのだろうか。単なる携帯性の便利さの追求だけでなく、環境問題との絡みでコンピュータ開発の方向性も転換していきそうな気配である。