本の代用としてのiPadの機能性

 電子書籍が普及するのはよいが、iPadなどが紙の本の代わりとしての携帯性はどうなのかという懸念はある。今後、iPad以外の電子書籍リーダーもさまざま登場することになるだろうが、ソフトウェアだけでなく物理的な携帯性も改良されたものとなるだろう。本体ばかりでなく、iPad用のスタンドなども登場してきている。

iPadを寝ながら手ぶらで使えるスタンド(ITmedia)
iPadの使い道は「Web閲覧」が最多 電子書籍の“自炊”経験者は2割(6.22)

 紙の本の代わりだというならば、紙の本のように気軽に持ちながら読めるのがよい。電車の中だとか公園のベンチでとか、極端なケースはベッドに寝転びながらというものである。フェアでデモされたものは、人間工学的というか、寝転びながら読めるスタンドだという。なにやら医療機器のようでもある。実際、介護用機器などとと共通の発想で開発できるものかもしれない。


 あとは本なのだから書き込みができることだろう。ペンなど持たずとも指で文字をなぞれば、自動的に必要箇所に書き込みを埋めてくれるようなものがよいだろう。iPadも今は平面な板のイメージだが、もう少し紙の本の代用としての機能性が加わってくることが期待される。