Windows Live 次期バージョンへの動き

GoogleナントカというWebサービスに対して、Microsoftはサービスを再編させて、Windows Live ナントカというWebサービスで全面的に対抗しようとしているように見える。そのWindows Liveは、Microsoft内部ではWave3という名のバージョンであるという。次期バージョンであるWave4が来年には出るというが、内容はどんなものなのか。

「Windows Live」次期バージョン「Wave4」への動き始まる(INTERNET Watch)

 8月に公開されたWindows Live ムービーメーカーとは、Wave3製品群の最後のものだったという。Microsoftにとっては重要な位置付けのものだという。すでに発表されているOffice Web Appsに加え、MicrosoftのWebアプリ志向の象徴のようなものかもしれない。一番気になった点は、YouTubeにただちに動画を投稿できるボタンが容易されたことである。「以前だとSoapboxだったが、ユーザーのメリットを考えてYouTubeになった」そうだが、正直Soapboxなど誰も意識していなかっただろう。8月にひっそりとサービス終了の通知がユーザに送られたようである。Google Videoにしても、結局YouTubeとは並立しなかったわけだから、MicrosoftとしてもYouTubeを認めざるをえないところだったのだろう。しかし、このことは必ずしもマイナスのことではなく、良い傾向だといえる。なぜならネットサービスが進化するにつれて、単独のWebアプリだけでなく、複数のWebアプリを組み合わせて一連の処理を遂行するというスタイルが自然になってくるからである。


 MicrosoftはWebアプリとクラウド(Windows Azure)とをシームレスにするということがWindows Liveの方向性だという考え方のようだが、MicrosoftのWebアプリからYouTubeへ投稿などは、MicrosoftGoogleクラウドの接続と考えられないこともない。これまでところ、Google側ではYouTube、Micosoft側ではSkyDriveがそれぞれアドバンテージを有しているように見える。将来的には異なるクラウド間で互いに得意なWebサービスをシームレスに接続可能になってほしい。独占や囲い込みでデータの互換性を意図的になくするようなやり方は、ネットの時代にそぐわない時代遅れの発想であろう。競うべきはクラウドならではの、魅力的なWebサービスの内容であろう。