ヒ素を食べるバクテリアの発見

 ついに宇宙人発見か!?はたまた地球外生命発見の公表か、とまで思われたNASAの発表は、地球上の「ヒ素を食べるバクテリア」の発見だった。

「ヒ素を食べるバクテリア」発見、初の元素置換生物 NASA発表(MSN産経)
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 地球上の生物は主に炭素、水素、酸素、窒素、硫黄、リンの6つの元素からなるが、DNAや酵素との結合に関わる無機物のリンの代わりに、生物にとっては猛毒となるはずのヒ素で構成されているバクテリアということが、新発見の驚くべき事実らしい。化学結合的には可能であっても、それが生命体の存在の可否とは別の話であったのだろう。これは主要元素が欠乏した環境でも生命体が存在しうることを実証したことになるのだろう。


 これによって地球外生命体の存在の可能性として、地球上の生物の持つ元素の組み合わせばかりではないことが地球上で示されたことになるのだろう。元素そのものは、地球上にはない元素が宇宙に存在する可能性はほぼないとされているからだろう。


 日本的にはこれが「はやぶさ」が持ち帰った微粒子に付着していたもので発見されたら、凄いことだっただろうと思えるのだが、それはまだ将来の夢の出来事になるのだろう。ましてや宇宙人の存在の証明には、まだまだ遠い話のようだ。