大学システムにハイブリッドクラウド

 大学で学内システムを全面クラウド化するする例があったが、同様の動きは多くの大学で進んでいそうだ。東京農工大ではパブリッククラウドプライベートクラウドを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」に移行するという。

東京農工大、中核システムをハイブリッドクラウド..(ZDNet Japan)

 パブリッククラウドの方はメールシステム中心、学内はプライベートクラウドで仮想化を進める方針であるという。サーバー、ネットワーク、ストレージなどの個別の仮想化ではなく、IT基盤全体の仮想化が強調されているようにも見える。それによってクライアントのデスクトップ環境まで仮想化されるようである。


 パブリッククラウドはメールシステムということだが、この点はクラウド以前からGmailHotmail、Yahoo Mailに全学的に移行している例があり、Webメールではあるものの、これがクラウドというにはやや違うような気もする。プライベートとパブリッククラウドの間に、データのやりとりなど何らかの連携があって、ハイブリッドといえるのではないかと思える。


 将来的には異なる地理的に離れた学部間、他大学のクラウドとの連携ではまさにそうした相互のデータ、サービスの連携が最大の課題となるだろう。