はてなが「はてなブログ」を作る理由

 何か一度書いた気がすると思っていたら、やっぱり書いていた。「はてなブログ」がβ公開したとの記事に対してであった。自分としてはほぼ言い尽くしているが、今回の記事では、はてなが相変わらずブログを作る理由を説明してある。ブログに将来はあるのだろうか。

はてながいま、「はてなブログ」を作る理由(ITmedia)

 ブログはほぼ10年、はてなダイアリーも8年になるという。この間にWebのサービスは大きく変貌を遂げた。正直、文章が中心のブログはすでに古いサービスである。電子メールと静的なWebページしかなかった頃に登場したブログは、「日記」的なことばかりでなく、コメントやトラックバックを通じてコミュニケーションのツールとも見られていた。その後、多くのWebサービスが登場してさまざまな役割を果たすようになると、ブログの役割も限定されて定着してきたと見ることができるようになった。


 それはコミュニケーションツールというイメージではなく、また狭い意味での日記ともやや異なる。強いて言えばネットユーザの「覚書き」ツールだろう。気が付いたとき、タイムリーな話題とリンクさせて覚えを書いておく。後日、まとめて何かを書く際にも自身で参考になる。もっとも自分としては、ブログの文章そのものを後から利用したことはない。日が経って、あのときこんなことがあったはずとよく思い出せないときに、自分のブログを検索して、話題になった当時の感覚で文章が書いてあると思いだしやすくなる。自分の「はてなダイアリー」も6年目で、1700日近くになっている。まさに「塵も積もれば山」である。


 はてなは、この期に及んでも?やはりブログサービスだという。ブログ以外のサービスもいろいろ試みたが、結局ブログを超えられるサービスが作れなかったというところだろうか。Googleでさえも、多くのWebサービスを生み出してきた一方で、終了するサービスも少なくない。みな、FacebookTwitterなどの成功を夢見るが、あれだけの規模の成功をみるサービスはきわめて稀である。そうであれば、既存の定着したサービスを、いかに拡張しながら長期的に続けられるかということになる。「はてなブログ」に移行できるのがいつになるのかわからないが、自分のブログも細々と長く続けられたらと思っている。