ネット上でのQ&Aのありかた

 誰でもネット利用ができる時代であるから、さまざまなレベルの人が存在し、相互にフラットにやりとりできる。そこでネットの初級者というか、自助努力をせずにな何でもネット上で質問すればよいという発想の人も存在する。

「ググレカス」をどう伝える?ネットで役立つ..(INTERNET Watch)

 「ググレカス」は2ちゃんねるの書き込みで、簡単なことでもすぐに質問したがる書き込み初心者に対して生まれた言葉だったろう。それに限らず、2ちゃんねるでは、うかつなことを書いたりすると、すぐに揚げ足を取られるか叩かれることがある。それが2ちゃんねるの空気でもあるので、次第に慣れて、つまらない煽りはスルーできるようになる。それ以前に、掲示板やチャットしかなかった昔ならともかく、今ではブログだ、twitterだ、SNSだなどと、自ら参加して発信していく手段にはことかかない。しかしどこにでも「教えて君」はいるものである。


 質問する方がどうというより、自分としては無視していいのに、無理に答えたがる回答者の方が気にかかる。「ググレカス」と答えるだけなら何もわざわざ書き込む必要はないだろう。たとえば「Yahoo!知恵袋」は、あるテーマで検索すると上位に来るのだが、答える方もロクに知らないのに答えようとしているのが引っかかる。それこそ検索すればすぐに出てくるサイトの紹介1行とか、Wikipediaのアドレスを示すだけだったりする。参考URLを示すのはよいが、少なくとも回答者としての自分の見解を示すべきだろう。何も質問者に対する個人的優越感だけの回答はいらないのである。そうしたQ&Aを多く見ると、「Yahoo!知恵袋」はこの程度のものなのだと思ってしまう。ならばあまり検索上位には来てほしくないものだと思ってしまう。


 最近ではSNSTwitterにも、有名人に対してぶしつけな質問をするようなケースが増えているという。結局、質問する側も答える側もそれなりの態度と内容を持ち合わせていないと、第三者から見ても「役に立つ」Q&Aとはならないようだ。