Google検索から関数のグラフが表示可能に

 Google検索から関数の入力を行うとグラフの出力がなされる機能が追加された。すぐに思い浮かぶのは、WolframAlphaへの対抗の意味もあるのかということであった。

Google検索の結果として関数グラフの表示が可能に(ITmedia)
Google,検索キーワードの関数をグラフ表示する機能..(INTERNET Watch)

表示できる関数としては、いわゆる初等関数全体とその逆関数も可能であった。理工系的な利用としては、ちょっとした関数のグラフの様子を知りたいときに数式のまま検索ボックスに入力すれば、ただちにグラフが得られる。同じグラフでもExcelで作ろうとすれば、横軸のx座標の数値を細かい間隔でセルに発生させ、対応する関数値をy座標として求め、「散布図」のように描かせなければならないので、資料でも作る場合以外は、手間ひまがかかるのでやや面倒である。


 しかし数式だけの入力で済むから、これはGoogle検索による「数式処理」である。本格的になら有償Mathematicaとか、フリーならばMaximaなどを使って実現する世界である。そこまでではなくともやや複雑な関数を手軽に調べたい場合には、検索結果のトップで表示されるので、通常検索と合わせて便利になるということだろう。


 一方のWolframAlphaは、まさに知識を得られるという感じで、グラフはもちろん、関連する数式も同時にいろいろと示してくれる。あたかも「数学公式」の事典を調べたかのような出力結果がえられる。


 いずれにしても社会人になれば難しい数式とは縁が遠くなってくるが、数学教育の場では、関数などがより身近なものにすることができるようになるだろうか。



Google検索のグラフの表示


WolframAlphaの出力