MicrosoftがSecond Lifeを買収?
Microsoftによる買収の噂はAdobeだけではなかった。あのSecond LifeのLinden Labにも買収提案しているのではないかとのことである。MicrosoftとしてはXboxに関連してゲーム事業拡大のために、ソーシャルゲームベンダーを獲得しようとしているとのことだ。
マイクロソフト、「Second Life」のLinden Labに買収提案か?(CNET Japan) Microsoft to buy Second Life(TechEye.net)
3Dソーシャルゲームを開発する上で、Linden LabのSecond Lifeでの技術が期待できるということだろうか。MicrosoftがSecond Lifeそのものに関心を持っているということではなさそうだ。
さてそのSecond Lifeの現状はどうなのか。2年ほど前からほとんど話題になっておらず、すでに忘れられた存在になっている気がする。買収の噂の記事があったから思い出したくらいである。Web2.0が言われた頃、次にブームが来るのはSecond Lifeではないかとも思われた。しかし結果的に一般に普及するところまではせず、一体何ができるのかさえも、よくわからないままに過ぎ去ったように思う。
当時としては、あまり普及しない原因としては
- 仮想世界での歩き方がわからない
- コミュニケーションするのになぜわざわざ仮想世界で行う必要があるのか
- 日本人には提供されるアバターのキャラクターになじめない
などがあった。せめて日本のアニメのキャラでもあれば、少しは親しめたかもしれない。それにしても仮想世界でやることが、回りくどいような気がした。現在ではFacebookのようにリアルなコミュニケーションを前提とするWebサービスがt全盛であることを考えると、全く逆の方向性だったと思える。また時代とネット環境が異なれば流行するアイデアかもしれない。
とはいえ、MicrosoftがSecond Lifeをゲームとしてだけ考えて買収も検討しているのだとしたら、ややそのアイデアを矮小化して考えているような気はする。ともあれ、仮想現実の世界はいつ「現実」の流行となる時があるのだろうか。