Gmail と Thunderbird

 Mozilla Project のメーラーである Thunderbird の新版2が出るらしい。Gmailとの連携というか、その機能を意識した作りになったようだ。

Gmailとの連係機能も搭載--Thunderbird 2正式版は3月末に公開予定

 Mozillaといえば Firefox。こちらはすでにバージョン2としているが、機能的には Internet Explorer(IE) 6/7 を凌駕していると思える。自分はとっくに、ブラウザはFirefoxに転向してしまった。現実にはIE専用仕様のWebページも世の中にはあるので、一部は併用というところだ。それ以前はNetscapeIEの併用と、一時期Operaも使ってみたが、なんとなく使わなくなってしまったところだ。
 ネット初期の頃からのユーザであれば、Netscape派だったという人も多いだろう。自分もそうで、今でもNetscapeの最新版7.1がインストールされているが、ときどき起動すると何か今は寂れた町を訪れた気分になる。Netscapeは事実上、ブラウザとメーラーが一体化したソフトウェアになっていた。それが、Netscapeの遺伝子を受け継いでいるMozillaFirefoxThunderbirdとなっている。そのため現在では、以前Netscapeで行っていたことをMozillaに引っ越しさせた形だからだ。
 それはともかく、Webの時代になって、もはやブラウザとは別に、メールソフトを起動する必要がなくなってきている。ほとんどのメールアカウントでWebメール可能になっているからだ。
 自分もフリーメールではないメールアカウントを7,8個使い分けているが、アカウントごとにメーラーを起動したり、異なるマシンごとにそれぞれログインする気にはなれない。そこで勢いWebメールから次々とログインしてメールを開くことになる。


 昨秋、Google Gmailが国内でも登録制で利用できるようになったので、真っ先にアカウントを手に入れた。今はスパムが多いアカウント以外は、全部Gmailに転送させるようにして利用している。なんといっても容量が2.8GB使えるというのが大きい。ただ、Webメールだけに、設定機能的には専用メーラーに比較してやや単純かなという気はする。特にメール振り分けがうまくいかない。GmailThunderbird的な機能が取り入れられたらいいのに、と思うのだが、そうなればThunderbirdそのものが不要になってしまうだろう。しかし、確かにメーラーの存在そのものが、時代とともに曲がり角に来ているのだろう。


 ところで記事の中央の写真に載っているおじさん、どこかで見たことのある人だと思ったら、日本のインターネットのご本尊様の村井純先生ではありませんか。なんだか、ずいぶんお歳を召されたように見えてしまった。まあ写真写りが悪かったせいかもしれないが。