Googleでも失敗するという話

 お盆期間で、翻訳されるネットニュースの数も少なく感じられる日々であるが、Googleの失敗話があった。お笑い話と片付けるべきか、教訓としてとらえるべきなのだろうか。自らのスパムキラーが強力すぎて、自社のブログの一部までスパムと認定してしまったようだ。

グーグル、自社の公式ブログをスパムと誤認、使用停止に

自分もGoogle bloggerにブログを開設しているので(はてなダイアリーよりこちらの方が先)、なんとなく人ごとではないというか、親近感?を覚える。ちなみにGoogle Cosutom Search ブログとはこちらのことである。

http://googlecustomsearch.blogspot.com/


 スパム誤認の影響か、1ヶ月ほど更新されていないようである。一般にはメールのスパムが有名だが、ブログのスパムもなかなかやっかいなものになりつつあるようだ。スパムのブログをスプログ(splog)、それを利用した攻撃者をスプロガー(splogger)と呼ぶらしい。Google bloggerではスプログ検知機能が強力のようだが、自社ブログまでスプログと判定してしまったという話である。いったん自動判定されれば、あとは人間の手動でなければ修復できないらしい。


 メールのスパムフィルタ機能もそうだが、メールサーバーによってスパム判定基準がはっきりしない。重要なメールほど、ネットにはあまり詳しくない人から送られてくることは往々にしてあるので、スパムとして届くこともよくある。受信フォルダだけでなく、迷惑メールフォルダも一応チェックしておかないと、間違ってメールを捨ててしまいかねない。アダルト系やら出会い系などのゴミメールの中から重要メールをレスキューしなければならないときは、非常に滑稽なものだ。だからといって、スパムフィルタにケチをつける気にもならない。スパムはごく一部の人間の行為が、全世界的に迷惑をかける例であろう。一種のテロ行為のようなものだ。


 ブログはまだまだ新しいツールといえるだけに、今後も多くのことが改良されていく必要があるのだろう。携帯電話にたとえれば、まだメールアドレスに電話番号そのままを使っていた時代のようなもので、攻撃を受けやすい脆弱なものといえるのかもしれない。最後は、使う人間の問題であることには変わりがないけれど。