「徒歩発電」の可能性

 携帯電話、iPod、携帯ゲーム機、デジカメ、デジタイルビデオと、携帯できる機器が増えて、携帯ライフというか便利にはなったが、いつも持ち歩いているとき、心配になるのが電池の残量である。いくら携帯でいろいろなことができるといっても、パケット代の他に電池の残量を気にしなければならないのは、あまり気持ちにいいものではない。待ち受けだけならともかく、データ通信とかワンセグ視聴なんて無造作にやっていると、あっというまに電池がなくなって慌てることになる。


 自分はノートPCを持ち歩くときに、LANケーブルやパケット通信用接続ケーブルと携帯の充電ケーブルもしのばせておくのだが、どこでもすぐ充電できるというわけでもないし、バッテリー問題はまだまだ足かせだと思っているのだが、それを解消してかつ環境にもやさしい技術が出てきそうである。

「徒歩発電」で携帯も充電――カナダの大学が新技術を開発(ITmedia)

 なんと1分間の歩行で、携帯電話の30分通話相当分の電力を発電できるという。ギブスのようなものを装着して筋肉のエネルギーから発電するようだ。これまでの感覚からすると、自転車を漕いだりとか太陽電池から電気を得るようなことは考えられるが、筋力からそのまま電力を得るのは画期的であろう。


 これが実用化できるなら、外出先から長電話するには歩きながら携帯電話を使うことが必要とか、同じようにデジカメやビデオカメラのバッテリーにも応用できるだろう。激写するには、やはり足も激しく使わなければならないというのは、それなりに理にかなっているだろう。足に装着すると負担がかかって煩わしいと思うかもしれないが、山登りだとかスポーツをするときに装着するプロテクターだとかと同様に考えれば苦にもなるまい。そのうち、携帯、カメラなどを購入する際のセットで販売される充電機器になるかもしれない。