Gmailにソーシャル機能「Google Buzz」
Googleのソーシャルネットワーキング戦略は見直しとの話題の直後に、Google Buzzが発表された。これはGmailにソーシャルネットワーキング機能を付加していく方向性といえるが、Twitterとの関係などから、どのように展開していくであろうか。一般ユーザにも数日中に機能が提供されるようになるという。
Googleも“なう”,GmailにTwitter風機能「Google Buzz」(ITmedia) グーグル、「Google Buzz」を発表--Gmailのソーシャル機能を強化(CNET Japan) Google Buzz in Gmail(The Official Gmail Blog)
ソーシャルネットワーキングも狭い意味でもSNSよりは、Twitterのようなリアルタイムコミュニケーションが盛んとなっている。Googleのこの分野での立て直しには、やはりTwitter的な機能を付け加えることからのようだ。そういえば、Google CEOがTwitterを評して「貧乏人のメールシステム」と意味不明のことを言ったことがあったが、その1つの回答がGoogle Buzzなのかもしれない。
Twitterは急速に伸張してきている独立したWebサービスだが、Gmailは既に膨大なユーザを抱えているメールシステムおよびWebサービスである。それに比較すれば、また限られた文字数でのコミュニケーションということを言い表したかったのかもしれない。決して蔑さんでのことではないだろうが、Gmailではもっとうまくできるはずだという思いもあったかもしれない。とにかくユーザ数は多いGmailを徐々に進化させてソーシャル機能も実現させ、それがソーシャルネットワーキングの主流となっていけばそれに越したことはない。これまでも、Skypeと同様の機能を付け加えたりもしてきた。
今回のGoogle BuzzもGmailだけでなく、Google MapsやYouTube、Picasaその他のコンテンツの取り込みもできて、テキストメッセージだけでなく、ごった煮の様相となりそうである。何より期待しているのはAndroidスマートフォンとの連携であろう。金持ちのGoogleだけに、デパートのように何でもサービスを揃えることはできるが、それでも「貧乏人のシステム」を上回ることはできるだろうか。Skype、Twitter、Facebookなどはそれぞれ専門店化しているように見える。Googleデパートvs専門店のような構図となってきそうである。しかし本音はやはり、GoogleはTwitterを買収できていればよかったと思っているのではないだろうか。