Googleが新SNSサービスか?
GoogleがFacebookに対抗して新たにSNSサービスを立ち上げる噂があるという。名前まで具体的で「Google Me」であるという。twitterに似たGoogle Buzzを始めたくらいだから、ありそうな話ではある。
Google、新SNSサービス「Google Me」でFacebookに対抗?(ITmedia)
Googleはネットサービスのあらゆる分野に進出しようとしているように見える。それが利益の出るものであろうとなかろうと、サービスを始めるのがGoogleの義務であるかのようにさえ見える。そしてあらゆるジャンルでライバル関係を作っているようだ。
ただ、Googleのサービスにも過去に遡れば当たり外れがある。外れの典型がSNSであった。GoogleのSNSサービスには早くからOrkutがあるのだが、世界で実質的なユーザはブラジル(48%)、インド(39.6%)、アメリカ(2.2%)、日本(2.0%)などとなっている(Wikipedia)。どういうわけか、事実上ブラウジルとインドのためだけのサービスのようになっている。OrkutはGmailのアカウントでそのままログイン状態になるが、何しろ「Googleのサービス一覧」にはOrkutのメニューは見当たらない。
FacebookやMySpaceが伸びてきても、Googleはあまり真面目にSNSに取り組んできたようには見えなかった。そのうちtwitterが急激に流行し、Facebookは今春になって、アクセス数でなんとGoogleを抜くまでになった。そしてFacebookは検索分野にも進出を狙っているとの情報もあり、GoogleはSNSの戦略を練り直さざるをえないのかもしれない。
実際にGoogle Meが公開されればどういう形になるのか。おそらくGmailと連動する形になるだろう。あくまでGoogleのWebサービスのコミュニケーションのプラットフォームはGmailである。新たなSNSサービスが開始というよりは、GmailのSNS化がさらに進むという形だろうか。ただ、それでFacebookに迫れるかというと、Googleといえども難しい気はする。Googleはネットの分野には何でも提供しようとする、いわば総合デパートだが、Facebookは専門店というイメージである。ネットでも特定分野に限れば、現在はtwitterやFacebookのような専門店の方が強いようである。GoogleのSNSの出直し戦略は、果たしてどうなるだろうか。