Googleリアルタイム検索はTwitter

 Google検索にリアルタイム検索として、事実上Twitterの発言の検索ができるようになった。Google Buzzも検索対象だが、今のところ実質的にはTwitterばかりが検索されるようだ。

「Googleリアルタイム検索」専用トップページ新設、スレッドモードも搭載(INTERNET Watch)

アドレスは日本語版で
http://www.google.co.jp/realtime
英語版で
http://www.google.com/realtime


である。普通にGoogle検索した後で、左側のメニューから[すべて]ではなく[▼もっと見る]→[アップデート]を選択しても同じ検索結果が得られる。検索結果の件数にもよるが最新の10件程度が表示され、上の時系列のグラフをスライドさせることにより過去のツイートに遡ることもできる。今後は検索にかかるツイート数も増えてくるだろう。


 Googleも期待したかどうかわからないが、Google Buzzの検索結果がもっと現れるかと思ったが、いくつかのキーワードで試した結果では見つからなかった。現状ではTwitter検索のためにだけあるサービスのようになっている。ある話題について最新の情報をリアルタイムで調べたいときには、きわめて便利そうだ。そして単なる批評のツイートばかりでなく、現場からの情報らしきツイートを探すこともできる。それが[場所を指定]である。「中の人」の位置解析ではないが、事件やイベントの地域名称を入れれば、そこから発信したと思われるツイートだけを調べることができるだろう。


 また各ツイートに「スレッド全体」リンクがある場合には「スレッドモード」で、返信のあるツイートをスレッド形式で表示することができる。何やらかつての掲示板やチャットの形式に近いが、Twitterの方がより多くの不特定多数の人が緩くつながるように見える。


 結果的にこのGoogle検索機能はGoogle Buzzではなくて、Twitterをますます普及させる結果になるかもしれない。Google検索そのものがTwitterの発言を束ねる効果があるからである。今現在関心のある話題について、Twitterの一連のやりとりを見ているうちに、自分もその中に参加したくなる可能性が高いからである。もともと関心がある話題だからこそ、ホットなやりとりに刺激されるからである。新聞やテレビのように一方的な情報ではないし、2ちゃんねるのように落ち着かないものでもない。


 とはいえ、最近は民主党の代表選に関連して、菅首相小沢一郎名のなりすましTwitterユーザまで出現して、かなりのフォロー数も獲得しているというのだから、Twitterが過熱するとまたそれなりに問題も発生してくるかもしれない。いずれにしろ、ブログ、SNSなどと並び、Twitterは1つのジャンルを形成したようにさえ見える。