Windows 8は2012年に登場
早くもWindows 8の話題を振りまこうとするMicrosoftだが、今後はWindows Phone とWindowsタブレットとの関係がどうなるかだろう。もうOSそのものの新機能には、それほど注目される時代ではないからである。一方、世の中の流れは従来型PCよりは、スマートフォンとタブレットPCへと向かっている。
MicrosoftのバルマーCEO,Windows8は「2012年に登場」..(ITmedia) タブレット向けのWindows 8、6月にも披露か(ITmedia 3.2)
Windows 7はWindows Vistaの「失敗」の反動からか、Windows XPからの乗り換えユーザからの反応はよいようである。自分も仕事上、Vistaと7を同時に起動したりすることがあるのだが、余計にVistaの起動の遅さが際立ち、イライラさせられる。必然的に両方があれば7にしかkああ触らなくなってしまう。
そうしてWindows 7が好調のうちに、Windows 8の話題で関心を引こうとするのだろう。しかしOSだけで話題になっていたのは、WindowsかMacintoshかと言っていた15年以上前くらいだろう。今はネットに接続するクライアントのOSか、Officeを使うための環境くらいの意識である。しかし、MacOSやLinuxもあるとはいえ、いまだにクライアントでは圧倒的であることには違いない。
PCのクライアントではそうだが、モバイルに目を転じると、iPhoneやiPadとAndroidの世界になっている。Microsoftとしては、なんとしても「Windows」のブランドでモバイルでのシェアでも食い込みたい。そこにスマートフォンでは、iPhoneやAndroidの進出に対して危機感を持つNokiaと提携することに成功した。今後はNokiaに限らず、Windows Phoneを搭載したスマートフォンをいろいろなメーカーから出してくることになるだろう。Windows搭載のタブレットPCも同様である。
これらはコアの部分で共通なWindowsといえるのかどうかは微妙なところだが、「Windows」はブランドの総称と見た方がよいだろう。Windows Azureも同様だが、x86ベースのPCのOSだけの名称ではなくなったということだろう。つまり従来のPCのWindowsでの「安心感」を、他のジャンルの製品に対してブランドを付けようとする。PC、スマートフォン、タブレットPCとも共通のWindowsならば安心というわけである。そのためにも具体的機能そのものよりも、新しい「Windows 8」をその象徴としたいところだろう。
さて国内でもWindows Phone搭載機が出荷されるとのことだが、どこのキャリアから出るのか、やはり「非iPhone」のドコモだろうか。Androidと並行して売り出すのは、BlackBerryもそうだが、なかなか難しい気はする。