Appleが日本でもSamsungを提訴

 欧米、オーストラリアでAppleGalaxy TabをめぐってSamsungを相手取って訴訟を起こしていたが、日本国内でも提訴した。ちょうどドコモのGalaxyの発表会の日を狙ったかのようである。

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 自分はまだスマートフォンに乗り換えられていないのだが、先日自分のFOMAが故障しかかり、仕方がないのでこれを機にAndroidに乗り換えるかと思い、近くのドコモショップに相談に行った。事前にある程度、ドコモのスマートフォンの夏の新製品の機能と特徴を調べていった。自分としては「ワンセグ」と「テザリング」の機能は欲しい。しかし定額サービス的には「テザリング」はやはり曲者のようである。まともに使うと月1万円はオーバーすることがわかった。これを避けるにはFOMAをそのまま所有し音声通話専用とし、スマートフォンは2台目としてデータ通信専用とすれば月8,500円くらいに抑えられることがわかった。それにしても、もう少し料金はなんとかならないものか。FOMAの故障は治ったので、結局今回もAndroidは見送ることにした。


 国産メーカーのAndroid機もだいぶ出てきたものの、ドコモとしては現時点ではGalaxyがイチ押しらしい。自分としては、もっとも消極的な機種である。理由はいろいろあるが、ドコモの方針はよくわからない。ガラパゴスケータイを事実上推進してきたのはドコモが張本人といえるのが、海外でスマートフォンのブームになるや、iPhoneの獲得に失敗した焦りもあるのか、やたら海外製品の導入に躍起である。もっと国産メーカーに頑張ってもらうべきではないのか。


 そこにGalaxyにAppleからケチが付いた。実際の特許侵害に当たるかどうかは裁判所が判断することだが、商品に対するイメージにはかなりマイナスになるだろう。もっともAppleの最大の狙いはそこにあるのだろう。ユーザは誰しも、Appleの方がデザインでは優っていることは認識している。ただPCと違って通信キャリアが絡むので、PCのようにデバイスだけ買っておしまいというわけにいかないので、やむなくAndroidを選択する面もある。そうであれば、デザインよりも、国内のスマートフォン後発メーカーはもっとネットの機能面を充実させ、ドコモには料金も含めて各種サービスに力を入れてもらいたいものである。何か、スマートフォンの高い料金体系は「まず増税ありき」の国内の政治状況を思わせるものがある。