Amazonが電子書籍レンタルサービスか

 AmazoniPadに対抗するタブレットを出荷するのではないかといわれているが、それに伴い、電子書籍にもレンタルサービスを行うという計画があるようだ。

Amazon、年会費制の電子書籍レンタルサービス開始へ出版社と交渉(ITmedia)

 もともと紙ベースの書籍を持たない電子書籍ならば、その内容、形式により、さまざまな価格体系も可能だろう。だが既存の書籍をWeb化、電子書籍化して課金するとなると話は別だろう。一般的には電子書籍には印刷や配送のコストがかからないために、紙の書籍と内容は同じでも、価格は半値以下になるだろう。また日刊、週刊のように配布するものであれば、他の多くの電子書籍と「十把ひ一絡げ」にされる。それだけに価格だけでなく、1つの書籍のウエイトは低くなるだろう。


 Amazonは出版社と年会費制の電子書籍レンタルサービスの交渉を行っているのではないかとされる。そもそも電子書籍で「レンタル」というのも違和感がある。古本と同じで、電子書籍では意味のないものと思っていた。Webサービスでいえば、期限が来ると記事が削除されるようなものか。ダウンロードできる形だと、期限も何もないように思える。「レンタル」とは返却することが前提なので、電子書籍はどうやって返却することに相当するのだろうか。まさか「なお、この電子書籍自動的に消滅する」(スパイ大作戦調)わけでもないだろう。あるいは、Amazon自身が出版社と結ぶ契約の形態なのだろうか。