台風15号の影響でツイート検索が急増

 今年は震災やサッカー女子W杯、そして台風襲来と、図らずも何かとTwitterへのアクセスが増加する事象が多かった。それによってTwitterがどういう場面で役に立つかも、利用者は理解が進んだのではないかとも思える。

台風15号の首都圏直撃でツイート検索が急増..(INTERNET Watch)
台風15号、交通機関の運行状況「PCで検索」が47%、「Twitter」は12%
ヤフーの「リアルタイム検索」改良へ,“Google難民”のニーズも..(7.28)

 同時にTwitterのツイートの検索も増大している。何より事象に対するリアルタイムの情報を求めているのである。自分も震災直後の計画停電の実施時には対象地域だったので、その情報はTwitterを利用した。というより停電になってしまえば、ラジオ以外は携帯からTwitterから現在の状況を知るくらいしかなかった。停電時には暇だったこともある。


 そして「Googleリアルタイム検索」がその目的には便利だった。ところがGoogleのデザイン変更時に、どういうわけか「Googleリアルタイム検索」はなくなってしまっていた。利用者が少ないせいとは思えないので、これはFacebook+Twitterの機能を狙う「Google+」へ統合するための布石ではないかとも言われた。だがそれだけではなく、もともとGoogleTwitter対抗にGoogle Buzzを広げたかったことがあり、その思惑は外れ、「Googleリアルタイム検索」は実質的に「GoogleリアルタイムTwitter検索」になってしまったからではないだろうか。わざわざ敵に塩を送る結果となったので、デザイン変更の名目の下にサービスをやめてしまったのではないかとも勘ぐられる。


 その結果、「Googleリアルタイム検索」に頼っていた多くのユーザは、実際Twitterに交通機関などの情報を頼っていた「帰宅難民」も同時に「Google難民」となってしまった。まあTwitterで直接検索すればよいのだが、「Googleリアルタイム検索」の方がレスポンスは速かったように思う。


 そこで難民が避難したのは「Yahoo!リアルタイム検索」である。ただあまり過去に遡って検索はできない不自由さはあった。ただGoogleに代わって期待されたYahoo!は、この点も改良しているようである。国内ではYahoo!Google検索と提携しているだけに、このあたりの措置はどうなっているのだろうか。


 そしてGoogle+に統合されるのではないかというGoogleリアルタイム検索は、実際どうなったのかはよくわからない。もちろんGoogle+の記事はすばやく検索できるのだろうが、同時にTwitterの検索にはならないだろう。Googleからは、このへんのちゃんとした説明はあるのだろうか。