Googleがフラクタル図形を描画するサイトを公開

 今日もGoogleの新しいサービスの話題。リアルタイムでフラクタル図形を描画するWebアプリケーションを公開している。今ではフラクタル図形はネットで探せば多く見られるが、リアルタイムでWeb画面に描画するのは初めてのようだ。

グーグル、フラクタル図形を描画するウェブアプリ..(CNET Japan)
Julia Mapプロジェクト(Google)
Web Workers

 Googleのjulia mapプロジェクトでは、現在のブラウザが昔のスーパーコンピュータの計算能力を凌ぐことを示すとしているらしい。HTML5のcavas機能と、Google Mapを思わせるJavaScriptが使われている。Web画面上で描画中のフラクタル図形をズームアップしたりドラッグして移動することもできる。また新しい「Web Workers」により、ブラウザのインターフェースの処理をフォアグラウンドで、プラクタル図形の計算をバックグラウンドで実行できるようになっているらしい。Web環境がますますリッチになっていることを示しているようである。

 今のところ、Mandelbrot集合とJulia集合のいくつかと、およびNewtonアトラクタの一部が配色を変えなから選択できるようになっている。静止画像よりはやや面白みがある。今後、もう少しパラメータが変えられるようになるのだろうか。 



Julia集合を表示


 フラクタル図形といえば、個人的には学生時代に、まだDOS時代だったPCの行番号付きBASICで描画させてみたことがある。計算しながらピクセル単位で色付きで1点ずつ描画していくのだが、寝ている間の夜中じゅう実行させても、朝起きたときにまだ画面の半分も表示されていなかった記憶がある。まだWebどころか、ネットもなかった頃の話である。改めてWeb画面で見ると新鮮さを感じると同時に、PCとネットの進歩に隔世の感を覚えるのである。