6か国協議

 北朝鮮の核放棄をめぐって、再び6か国協議が始まっている。
核保有国でない日本は、まるで発言権さえないような雲行きになっている。すっかり北は核保有大国の仲間入りをしたかのような振る舞いで、日本人としては腹立だしいばかりだ。

 米と北朝鮮が歩み寄れば、核放棄を認める限り、というよりIAEAの査察を受け入れるという条件で、6カ国はエネルギーなどの支援を行うような合意に向けて、話し合われているという。
 そうなったら、なんのことはない、北がIAEAから一方的に脱退した時点に戻っただけで、勝手なふるまいをしただけて、支援をかちとったことになる。
 当然ながら、もし核放棄する(これも怪しいが)だけで日本も支援をしろ、ということになれば日本の世論はどうなるのだろうか。日本人は自虐的なほど、自国のことばかり批判するが、もっと表立って北を非難してもいいだろう。ならず者相手に、なぜ孤立がどうのこうのだの心配する必要があるのか。


 交渉の矢面は外務省の役人ばかりだが、政治家にもっと強い交渉能力をもつ人間はいないのだろうか。国内では偉そうなことを言う政治家は多いが、外に出て行くと、からきしだめのようだ。山拓が暗躍するより現職大臣、たとえば名誉挽回柳沢厚労相でも出て行ったらどうだ。北に対しての失言などは構わないから。まあこれは冗談だが、6か国協議と「産む機械」発言を同レベルのニュースにしているマスコミにも腹が立つ。