ベッカムさすがのゴール

 レアル・マドリードからの退団と米LAギャラクシーへの移籍が決まっており、監督から戦力構想外にされ、事実上「飼い殺し」状態だったベッカムがチームの連敗危機を救う久々のゴール。腐っても鯛のところを見せつけた。なんでもこの試合で負けていれば、監督の更迭も噂されていたとか。自分を干した張本人のピンチを救うゴールになったようだ。
 「ベッカムはもう使わない」と明言していた監督が、その言を翻し出場させたら、ズバリ当たってしまったということだから、監督の采配がよかったのか、ベッカムを干していたのが頑迷だったのかよくわからないが、ロナウドが移籍したときの「一人を除く監督すべてに感謝する」発言にしろ、どうも監督の分の方が悪いようだ。
 それにしても銀河系軍団のレアルも、ジダン引退、ロナウドベッカムが続けていなくなって、なんの魅力もないチームになってしまいそうだ。野球のヤンキースみたいに、オールスターを集めただけでは優勝することはできないことの見本かもしれない。それでもW杯では見られない各国のスターが同じチームで競演するのは夢があると思えるのだが、現実問題として法外な資金がかかるので、優勝できなければ採算も取れないのだろう。これでサッカー界でもひとつの時代が終わり、これからは米サッカーの歴史の始まり?となるのだろうか。