東国原知事が議会でも圧勝?

 全国に流されている東国原知事の県議会での答弁でも、どうやら圧勝のようだ。話術や内容からしても東国原知事の方が一枚も二枚も上手だと感じた。アドリブの丁々発止だけでなく、よく答弁内容の勉強もしている。芸人といっても、その場の思いつきでやっているのでなく、十分にネタを仕込んだ上で自分の味を出せるような芸に徹しているように見える。これも師匠ビートたけしの影響なのだろう。全盛期の頃からたけしの話術は、知識層にも支持を得ていたほど筋が通っているものだった。「生き馬の目を抜く」芸能界の浮き沈みを厳しさの中で、たけしが生き抜いて来られた芸風が教訓になっていることだろう。


 県議の方が、自分の発言が全国に流れることが初体験で、柳沢厚労相ではないが、失言しようものならどう報道されるか戦々恐々としているのだろう。春の自分自身の選挙への影響を考えて穏やかにしていると推測されているが、自分の保身だけ考えているようでは、すでに小物ぶりを晒しているようなものだ。マスコミの報道が沈静化し議会も中継されなくなれば、一転強気に出るつもりかもしれないが、やりとりを聞いているとおそらく議論では無理だろう。せいぜいヤジとあとは数をたのんで採決で否決に回ることくらいか。


 それはそうと、宮崎に「風雲!ひがし城」の遊園地を造ってはどうかというアイデアがあるそうだ。

「風雲ひがし城」できる?東知事、経営不振遊園地の再生提案

これは面白そうだ。だいたい自治体の造るハコ物は莫大な予算をかけても、その後の維持・運営のことは全く計算に入っておらず、全国で赤字を生み出す原因にもなっている。なんのことはない、面白くないからで、実際に行ってみても二度は行く気がしないという所がほとんどだ。ディズニーランドのように、リピーターや口コミの客が続かないからだ。「風雲!たけし城」を知っている親が子供を連れて行くようになれば、賑やかな遊園地にできるかもしれない。何より、協力者が多く出てきそうだ。ノリが良すぎて、けが人を出さないように。
 実現性はともかく、いろいろなアイデアを出すことができて、論議を起こせる東国原知事の人気は当分は続きそうだ。