月刊少年ジャンプ休刊

 週刊マンガ誌では一番売り上げのあるであろう週刊少年ジャンプの月刊版が休刊になり、そろそろ少年マンガ誌の時代も、曲がり角に来ているようだ。自分はわりと初期のマンガ世代だと思うが、後発の週刊少年ジャンプでは鳥山明、両津巡査、男塾などが思い浮かぶ。最近は知らないが、月刊は週刊で連載されているマンガの特別編や予告編などが掲載されることもあったと思う。しかし、昔から全体としてはやはり月刊の方は厚いわりには面白くないという印象で、週刊は買っても月刊は買わなかったという人が多かったのではないか。


 何よりジャンプも読者全体が高齢化?して、成人用にヤングジャンプスーパージャンプビジネスジャンプなどが刊行され、元少年ジャンプ読者を緩やかに繋ぎとめている感じだ。自分も好きだった男塾などはその例で、昔の人気連載マンガの続編がいろいろ登場している。少年ジャンプが全盛の頃の連載マンガは後から単行本でも買って読みたいものもあるが、最近のマンガではどうなのだろうか。もはや紙のマンガの時代ではなくなってきているのかもしれない。音楽配信のように、もはや1冊というよりも好きなマンガだけデジタル配信するようなサービスが、大手出版社からも登場してくるかもしれない。コピーしてしまえば回し読みできてしまうので、ビジネスとしては難しいかもしれないが、本を買わずに本屋の立ち読みで済ます層とたいして変わらないだろう。週に数10円から数100円に設定して薄く課金すれば、好きなマンガならある年代以上はお金を出して読む人々はいるのではないだろうか。


 マンガに限らず、PC雑誌でさえネットの普及と情報氾濫により、本の部数販売は厳しい時代になっている。日本を象徴するマンガ文化にもその影響が及んできたということだろうか。