能登半島で大地震

 日曜日の朝から能登半島で地震。朝ののんびりしたテレビ番組も、急に緊急特番に切り替わってしまった。倒壊した家とか段差になってしまった道路とか、やはり地震は脅威であることを見せつけられる。地震後、火災や事故などの2次的被害がそれほど広がってなかったのが不幸中の幸いか。地方のせいかビルや住宅が密集していないことも幸いしたのだろう。石川あたりは、あまり大きな地震がある地域ではなさそうだが、死傷者が10年前の神戸のような悲惨なものにならなくてよかった。


 かつては太平洋側のプレート型海底地震が多かったが、神戸地震以降は、日本中の活断層型の地震が注目されるようになり、新潟地震とか日本海側で起きているものは、みなこちらのようだ。活断層型は、地震の範囲がローカルであり、関東地方も震度2とはなっていたが、ほとんど揺れは感じられなかったのではないか。

 震度6強とはずいぶん大きな地震と思われるが、いくつか大きな地震に遭った経験からすると、震度は大きくても長い時間続く地震ではなければ、被害が広がらないようだ。時間が長いほど被害も甚大になる。
 また、震度の基準が昔より少し変わってきたようだ。昔は震度6などというのは海外で起きた、とんでもない規模の地震くらいなもので、国内では関東大震災くらいなもので、当時は正確な震度の測定もできなかったと思われる。今回は震度6強ということだが、昔に震度5地震というのはそれ以上は測定が追いつかないからで、実際は今の基準で震度6以上のものも多かったと思われる。

 よくはわからないが、マグニチュードに含まれるのかもしれないが、瞬間的な揺れの強度だけでなく、継続時間とか地理的影響範囲のような基準も必要なのではないかと感じる。


 日本は地震大国で、いつ何時、自分の住む地域とか実家の地域とかが大地震に見舞われるかということと、背中合わせで暮らしているようなものだ。それに備えておくべきとは考えるが、結局のところ、外出中に地震に遭って生き延びるには、最後は長距離を歩いて帰れるように自分の足だけが頼りになるようだ。せいぜい日頃から、ペットボトルの水でも常時持ち歩いていればよいのだろうか。