今日のスポーツ寸評

 結局、ショート、フリーともに大きなミスがなかった安藤美姫が優勝。ショートが圧倒的な点数だったキム・ヨナがフリーではまさかの2回転倒。怪我のせいだったかもしれないが、やはり本番では何が起こるかわからない。
 会場の盛り上がりぶりから見ても、昨日は失敗した浅田真央のフリーの演技が最高だった。演技が終わった瞬間、スタンディングオベーションが起きていた。


 心情的には大逆転のドラマを期待して真央を優勝させたかったが、ライバルとはいえ、安藤は地元でも学校でも先輩に当たるわけだから、今回は先輩に敬意を表したということにしておこう。しかしこの2人、しょっちゅう並んでいる機会が多いが、あまり談笑しているような様子は見ない。実際のところ仲はどうなのかと余計な心配をしてしまう。世界を賭けたライバル関係は、まだ始まったばかりと言えそうだ。


サッカー日本代表に中村・高原投入


 一回りも二回りも成長して日本代表に戻ってきた中村、高原が活躍してペルー代表に貫禄勝ち。ジーコジャパンの頃よりも、別人のように思えた。将棋でいえば、攻めに飛車、角が投入されたような感じだった。
 ジーコの頃は海外組といっても、海外チ−ムに所属しているというだけで、必ずしも活躍しているわけではなかった。しかしジーコは海外組を重用し、国内組との温度差を生み、代表のチームワークも最後まで不完全燃焼のまま終わったように見えた。
 オシム監督は海外組でもレギュラーで活躍している選手だけを厳選して召集する方針のようだ。オシム監督の言葉の薀蓄は、素人にはよく理解できないが、玄人サポーター向きなのだろうか。


プロ野球 パ・リーグ開幕


 ズレータ、ローズが爆発。満を持したはずの開幕投手がKOされたのが目立った開幕戦であった。プロ野球自体人気が低迷している中、どちらかといえばパ・リーグの方が話題性が増してきたのではないだろうか。北海道、宮城、千葉、福岡と地域に密着して地道に人気を獲得していくのが、方向性だろう。

 西武は、堤オーナー逮捕以後、不祥事続きにもかかわらず、松坂資金でひとり大儲けした印象が強く、イメージが悪い。球団を売却した方がよいのではないだろうか。オリックスは大阪移転したみたいだが、清原がいても阪神にかなうわけがない。袖にした神戸からの不評も多いようだ。