卓球新旧天才少女対決・福原VS石川

 いずれはどこかのトーナメント上位で対決が見られるであろうと思っていた、卓球の福原愛14歳石川佳純が、全日本の合宿の練習試合で激突した。監督の要請だったらしいが、練習試合とはいえ、マスコミの注目のされ方に福原の方はやや複雑な思いだったようだ。

卓球・愛ちゃん、14歳石川と初対戦! 結果は…

これまで常に最年少で最も注目される立場の福原だったが、石川の登場で一気に脇役に追いやられる可能性も出てきたようだ。時の流れは仕方がないが、マイナースポーツがスポットライトを浴びるには、花になる選手が注目されなければならないようだ。


 そういえば近年はフィギアスケートの安藤と浅田とか、女子プロゴルフの宮里、横峯、バドミントンオグシオとかビーチバレーの浅尾だとか、カーリング女子とか、マイナースポーツでは、ルックスをを重視した選手の売り出しにかかっているのかと思えるような話題が多く採り上げられている。


 その結果、これまで注目されることの少なかった競技が一躍有名になることも少なくない。プロとアマの境界がはっきりしない競技であっても、人気商売であることは避けられないようだ。
 競技にもよるが、昔ならばトップクラスの選手だと猛女のイメージであっても不思議ではなかったが、今では少女アニメのヒロインのようなトップクラスの選手が求められているのかもしれない。それによって人気を呼び込んで、特に男性ファンがお金を落としてくれることによって競技団体も潤い、選手強化と世界レベルへの向上に繋げることができる。そしてそれが、その競技の生き残る道になるという構図だろうか。


 それに対して男子競技の方は頭打ちで、どちらかというと、スター選手が昔より小粒化しているかもしれない。ルックスがジャニーズ系の選手だったとしても、それほど競技自体の人気に繋がるとも思えない。
 野球でも絶大な人気があるのは、早稲田のハンカチ王子くらいなもので、この人気も何やら韓流ブームが去った後のヨン様ファンだったおばさま方が浮気してきたのが、人気の正体でもあるようだ。


 近年の五輪のメダル獲得数に象徴されるように、スポーツの各ジャンルでは、まだまだスター選手の女高男低が続いていきそうだ。