ドコモ2.0とは何か

 GW前に発表があったようだが、NTT DocomoDocomo 2.0のキャッチフレーズで新機種・新サービスの発表を行った。電車の中で奇妙な広告を見かける機会が増えた。

1端末で2回線――“MNP敗者”反撃の「ドコモ2.0」
王者反撃の合言葉…「ドコモ2.0」ってなんだ?

 携帯番号継続サービスであるMNPであれだけ騒いでいたにも拘らず、蓋を開けてみれば、大山鳴動してネズミ一匹で、実際にはほとんど影響はなかったようだ。NTTドコモにしてみれば、シェア断トツとはいえ、新規契約数ではauに1人勝ちされているのが危機感を持つところなのだろう。


 営業サイドの発想なのだろうが、ドコモ2.0なんて明らかにWeb2.0のベタなもじりである。Web2.0の意味さえ、ちまたでは百家鳴争なのだが、ドコモ2.0なるものに、近未来的にどこに目新しさがあるのだろうか。消極的ドコモユーザとしては気がかりではある。1台で2回線目が月額945円なのはよいが、1回線だけの場合でも安くしてほしい。

 下手なオプションサービスばかり増やして利用料金を増やすより、基本サービスを10円でも20円でも安くしてほしいのが本音である。日本は一番ケータイの通話料やパケット代が最も高い国であることに、最も貢献してきたのはNTTであるわけだから。