YouTube が mixi と連携

 日本語版に対応したり、Adobeのオンライン動画編集が可能になったり、Googleに買収されてからも次々に拡張しているYouTubeだが、本格的に日本進出をしてくる動きが始まったようだ。

mixiとYouTubeが連携、動画付き日記の投稿が可能に(CNET Japan)
YouTube、日本版の事業戦略を発表--ミクシィや吉本らもパートナーに

 これまでは日本では、個人としてYouTubeビデオを閲覧したり投稿することが中心だったが、日本語対応したことによって、国内のビジネスとしての事業展開も積極的になってきたようだ。すでに東京MXテレビがYouTubeに番組を配信していたりしたが、日本固有のSNSであるmixiとも提携することになった。


 YouTubeは普通にタグさえ埋め込めば、ビデオを自分のブログなりに貼り込むことができるのだが、これがmixiの公のシステムとして可能になるということだろうか。もともと、MyspaceなどはGoogle Videoと連携して、ビデオ投稿が可能になっていたのが、ひとつのアドバンテージだった。国内のブログなども画像投稿ばかりで、動画を自由に投稿することはできなかった。
 自分も経験としては、自作ビデオをブログに貼り込むには、Google Videoに投稿しておき、Google Bloggerに貼り込むのは、スムースにいった覚えがある。ただGoogle Bloggerはブログとしては、それほどヒット率がよくはないので、私的に利用する程度である。
 mixiではまず動画をYouTubeに投稿しておき、日記の中に貼り込めるということになるのだろう。残念ながら、mixiであまり活動していないので、まだ試してはいない。


 YouTubeあるいはGoogleにとっては、日本に限らないが、日本国内での活動に足かせになるのが著作権問題である。個人の自由な投稿では、何でもありのテレビ番組のシーンあり過去の映画の名場面ありで、削除したりフィルタかけたりとか、いろいろ制限せざるをえない状況であり、放置すると権利団体に目の仇にされる
 mixiなどと提携することによって、ビデオ投稿を利用するmixi会員は同時にYouTubeのユーザということにもなるし、また著作権問題はmixi会員の問題でもあることになることから、mixi会員分のビデオではYouTubeの負担も軽減されるということであり、一石二鳥にもなると思われる。


 Googleは世界中のあらゆるサイトの情報を収集したが、YouTubeは世界中のあらゆる動画を収集しつつあるように見える。米大統領選にも活用されるようになったYouTubeは、Google本体同様、まだまだ日本社会に入り込んできそうだ。mixiもさすがにニコニコ動画とは提携しなかったようだ。