GPLv3日本語訳公開

 GPLv3の日本語訳が公開されている。英語の原文はすでに6月末に公開されているが、やはり日本語訳がある方がその精神にも触れやすいというものだろう。

GPL v3の日本語訳が公開 (ZDNet Japan)
GNU GPLv3 日本語訳 (Open Tech Press) (原文)

初めて日本語バージョンで知ったのは、15,6年くらい前のPCではDOS/Vの時代だったと思う。たいまつ(トーチ)の代わりにフロッピーディスクを掲げた自由の女神像がシンボルになっていた。さすがにFDは時代遅れになったせいか、自由の女神は見あたらないが、どこかでは使われているかもしれない。「自由について言及している」と始まる文書は、アメリカらしいというかストールマンなのだろう。


 まだオープンソースという考え方もなかった当時とは、だいぶターゲットも変わった。当時はメーカーが開発したソフトウェア製品の市場独占に反対するものだったが、現在ではソフトウェアの開発、公開のあり方の共通認識を規定しているように見える。GPL自体が古い時代の遺物のようにならずに、オープンソースソフトウェアの基本精神のように生き残っていくのは、望ましいことであるように思う。