学術用ネットワークは100Gbpsへ

 米国の学術研究用のネットワークをInternet2と言うそうだが、次世代の100Gbpsも達成したということである。光ファイバーが普及してきてからギガネットワークも当たり前のものになったが、まだまだ高速化が進みそうである。10Mbpsから始まったネットワークも今や昔の感がある。

学術用ネットワークのInternet2が100Gbpsの高速通信を達成

 インターネットは学術研究で発展したものであり、商用利用に公開されて現在があるわけだが、歴史的に見れば、インターネットが世の中に公開されたことにより、世の中が劇的に変化したことを見れば、学術の成果が世の中の歴史を大きく変えた稀有な例と言えるかもしれない。
 その学術ネットワークが、すでに次世代へ向けて動き出している。UCバークレイが大学講義をYouTubeで動画配信を始めたことのように、今後いくらでも高速回線を必要とする試みは出てくるだろう。インターネット発祥の米国の研究機関、そしてWebが考案されたのが国際的な研究機関であるCERNといったところが、再び最先端をリードしていきそうである。


 いつも日本は後追いになっている感がする。金の問題か、人材の問題か、文化の問題かはわからないが、新しいインターネットも黒船来航のようになりそうである。YouTubeが知れ渡りだしてから、著作権問題でヒステリックに騒ぎ出す団体があるのを見るにつけ、よけいにそう感じられるのである。