GoogleのSNS API「OpenSocial」
GoogleがSNSの標準を狙うAPIを公開する。ちょうどWebアプリケーションにおけるJavaのような位置付けであるという。国内ではmixiなどがこれに賛同しそうだ。Ajax以来と言っていいのか、Webに関連するAPIはいろいろなものが公開されている。技術力さえあれば、これらを利用して独自にSNSでWebサービスを展開することも可能になるだろう。
グーグル、SNS向けAPI「OpenSocial」を発表(CNET Japan)
SNSのAPIの標準化とは、それだけSNSがWebの中で一般化してきたことを意味しており、すでにMySpaceやFacebookがあちらでは大きな勢力を持っている。日本はmixiの一人勝ちのようで、まだSNS全体の広がりはあまりピンと来ていないかもしれない。
これまでSNSの分野では、必ずしも成功してこなかったGoogleだがAPIの公開によって、いわばSNSのプラットフォームを押さえてしまおうということだろうか。ただし、現時点ではSNSのトップのMySpaceも、Microsoftと提携することになったFacebookも参加しそうもない。むしろ彼らへのGoogleの対抗措置だと思われている。オープン化によって、プラットフォームから世界をGoogleに巻き込んでしまおうとするものである。これまでも後発でありながら、検索、マップ、メール、オフィスなどの分野で次々に成果を挙げてきたGoogleだけに、SNSの分野にもインパクトを与え、新しい流れを作っていく可能性は高い。