んっ、こぉ〜れは凄い千葉真一ビデオ

 何やらタイムスリップしたかのような千葉真一の若かりし頃の映画「殺人拳2」のDVDが発売されている。何で今頃という気もするが、昔の一連の人気映画?のデジタル化の一環だけなのだろうか。

第14回 千葉真一の「んっ、こぉ〜」を見れば寒さも吹っ飛ぶ!(ASCII.jp)

 カバーを一見してみて、ブルースリーのパクリに見えるB級映画風である。しかしそこは千葉真一である。ブルースリーに劣らぬアクションぶりを見せてくれているのは間違いないだろう。


 ところで、あのタランティーノ監督も熱烈なサニー千葉フリークらしい。忍者映画とかのアクションが好きで千葉はアイドルなのだろう。時代やタイミングが合っていれば、千葉がブルースリージャッキー・チェンに劣らぬハリウッドスターになっていた可能性もあっただろう。弟子の真田広之も「ラストサムライ」で主役級のアクションを見せていたことからも、それが窺われるだろう。

タランティーノ監督新作を引っさげて来日!(livedoor News)
タランティーノ監督が千葉真一に大興奮(日刊スポーツ)

 映画のカバーで千葉が両手に持っているヌンチャクではない武器(何と呼ぶのか知らんが)と同じような武器は10年後くらいの「影の軍団」の中でも、確か橋爪功が使っていたような気がする。なので、ブルースリーというよりも、影の軍団を思い出してしまった。幕末の最終シリーズでの千葉の服部半蔵の決めゼリフ「名もなく、地位なく、姿なし。されど、この世を照らす光あらば、この世を斬る影もあると知れ。天魔伏滅」にはしびれたものだ。


 NHK大河ドラマにさえ、簡単に走り高跳び世界一になりそうな荒唐無稽な忍者が登場してくるが、その忍者の飛んだり跳ねたりを独自のJACのサーカス的アクションに結びつけたのは、おそらく千葉が最初だったと思う。千葉のアクションは安定感があり安心して見ていられた。だから影の軍団は面白かったのだと思う。事実上そのルーツになっているのがこの作品(1974年)だったのかもしれない。