iPhoneはソフトバンクに決定

 とうとうiPhoneは国内ではソフトバンクから発売されることが発表された。争奪戦にドコモ敗れたりということか、アップルの法外な上納金の要求に降りたのか舞台裏はわからないが、またしてもドコモの失点というようにもとれる。しかし実際、ソフトバンクからのみ発売ということになると、ソフトバンクユーザはともかくとして、他キャリアのユーザとしてはやや複雑な思いもある。

「iPhone」、年内にソフトバンクから登場 (ITmedia)
ドコモ「残念」 「iPhoneはソフトバンクから」にコメント

 昨年暮れから両社のトップがアップルのスティーブ・ジョブスと直談判しに行っていると報じられていた。アップルとすれば日本進出のために、両社を天秤にかけて労せずに乗り込んでこれるようなものだ。その上納金の額でドコモが負けたのか定かではないが、iPhoneそのもので利益を出すのはソフトバンクとしても難しいだろう。しかしそれに目をつぶってもiPhoneのブランド力が欲しかったというところであろうし、なりふり構わないドコモも同様であったろう。国内第3位のソフトバンクと契約したのはアップルにしては意外ではあるが、ジョブスが株主であるディズニーの携帯の進出にソフトバンクが回線を貸しているなど、動きやすさもあったのだろう。


 さて、実際にソフトバンクからiPhoneが出ると携帯市場には、どういう影響が現れるのだろうか。番号ポータビリティを利用して、他キャリアからソフトバンクへの乗り換えが起こるだろうかソフトバンクよりも、iPhoneそのものがほしいと思っているユーザにとっては、そこが悩ましいところなのである。キャリアの種類を気にしない若い人だけの機種になってしまうか。結局、それによってiPhoneそのものが日本国内でも席巻するかどうかがかかってくる。