Ubuntu 8.04.1 LTS 日本語新版リリース

 すでに4月にリリースされていたUbuntu 8.04 LTS 日本語版に対し、その後正式にリリースされたFirefox3.0を収録し、英語版Ubuntu 8.04.1に対応したパッケージのアップデートも行った日本語版であるようだ。この夏の間にシステム環境を整えたりするには、ありがたいものである。

日本語版のUbuntuに新版が登場,収録されたFirefoxが3.0(ITpro)
Ubuntu 8.04.1 LTS 日本語ローカライズド(Ubuntu Japanese Team)

 すでにLinuxの主流は、国内的には話題的にも、FedoraUbuntuになりつつあるのではないかと思う。もっとも話題の中心は一般向けのこともあるせいか、もっぱらデスクトップ向けのことばかりである。GNOMEKDEのこととか、インストールされるアプリケーションの紹介ばかりである。確かにデスクトップが快適になったこともあるので、こうした記事になりやすい。


 自分もUbuntuを利用するには、USBメモリにインストールされたものからノートPCを起動して気軽に使うというケースが多い。ひとたびUSBメモリからブートできてしまえば、NTFSも認識できて読み書きもできてしまうから、内部HDDの領域をデータ保存用にだけ借りるという使い方ができる。いわばPCのヤドカリ的Linuxの利用ができるので、2GB、4GB程度のUSBメモリを用意しておけば、バージョンアップも容易である。もっともUbuntu7.10では公式にUSBメモリインストール用のスクリプトがサポートされていたが、なぜか8.04では、まだサポートされていない。ただし有志がこれをサポートしているようである。

http://hiro.coolverse.jp/ubuntu/


 デスクトップ版ばかりでなく、サーバーの方もこれまでのFedoraなどのRedhat系サーバーをUbuntuにリプレースしようかと予定している。こちらはUbuntuLinuxだからサーバーとしても使えるというだけで、あまり情報は多くない。Debian系なので若干コマンド体系とかディレクトリ構成などが異なるので、これまでのFedoraなどの内容と対応づけしながら作業を進める必要があるだろう。これがうまくいけば、Fedoraなどより軽そうだし、クライアントもサーバーもUbuntuで済んでしまうことになる。


 これまでもコレクション的にというわけではないが、いろいろなLinuxとかOSを試してきた。どれもが帯に短し襷に流しという面があるからとも言えた。現状ではデスクトップとしてはWindowsに代替できるもの、サーバーとしてはRedhatLinuxに代替できるものとして、Ubuntuが最もその地位に近いところにあり、期待するところは大きい。、