ドコモがiモードパケット定額サービスを導入

 ドコモが、iモードの新しいパケット定額サービスを10月1日から開始するという。これは今後のケータイの定額制から固定制への流れになっていくきっかけになるのだろうか。

ドコモもついに、2段階定額を採用 (CNET Japan)
パケ・ホーダイ ダブル/Biz・ホーダイ ダブル(NTT docomo)

 あまりにケータイの料金プランは頭が痛くなるので、まともに調べたくもないのだが、2段階定額制というのは明らかにiPhoneのソフトバンクの料金プランに対抗したものだろう。下限で1000円の固定料金、それ以上は従量制になるが、5〜6000円が上限の固定料金になる。iモードパケット通信では月6,000円を超えることはありませんからご安心を、というわけでる。しかしパケット通信の料金としては、まだ高いという実感ではある。


 またiPhoneは携帯型のネットワーククライアントのイメージがあるから、同じような料金でもイメージが違う感じがする。いずれにせよ、固定制はまだ始まったばかりであり、これから料金の値下がりや完全な固定制に向けた動きが出てくることになるだろう。


 自分は携帯をPCに繋いでパケット通信を行うために、月1000円のパケットパック10を契約しているが、地方に出かけたようなときに使うのみであり、全く使わない月もあったりでブラス1000円のパケット通信費用が微妙なところである。早く完全固定のパケット通信サービスができれば、パケット量や時間を気にせずに使えるのだが、なかなかそうはならない。PHSが廃止になってからは、通信環境は後退したままだ。もっとも今さら64Kの通信でもないだろうが。


 そのパケットパックもパケ・ホーダイのサービスの開始にともなって廃止されるという。仕方がないのでパケ・ホーダイ ダブルを申し込み直すことになるだろうが、これはiモードにだけ適用されるもので、PCに接続したパケット通信には上限は適用されないという。だからパケットパック10とほとんどサービス面では変わりはなさそうで残念である。PCを使わないということなら、ケータイだけでPCに近い働きができなければならない。ドコモのケータイではPCの代用にはならない。やはりiPhoneの方がPCに近い機能を果たすことができるだろうし、そういうコンセプトを持つものだと思える。


 自分としてはPC接続であっても上限の定額制を適用してほしいのだが、そうすればパケットの負荷が高くなって、ケータイの基地局がプロバイダみたいにされてしまうからだろう。それにしてもケータイのサービスは増えたが、PHS廃止以来、いまだにケータイによる自由なインターネット接続サービスは提供されていないというのが実感である。