はてなダイアリーにコメント承認機能

 はてなダイアリーを見るときは、直接指定してある自分のブログのページからアクセスするので、はてなの新機能のお知らせなどに気がつかずに、ネットニュースで知ったりすることの方が多い。今回はダイアリーにコメント承認機能が追加されたとのことなので、ブログのコメントについて考えてみたい。

はてなダイアリーにコメント承認機能 (ITmedia)

 コメント機能は自分のブログにはあまり関係ないこととはいえ、一応ブログを公開している以上、何かの拍子で思わぬ人の検索に引っかかって読まれる可能性もあるので(実際はてなキーワードは検索上位に来やすい)、内容には最低限の注意は必要だとは考えている。また主義として、他人のブログにコメントすることはしない。

 と言って、ネットでのコミュニケーションを知らないというわけでもない。古くはNiftyに始まり一般掲示板を経て、2ちゃんねる特定の掲示板などには詳しいし書き込むこともある。2ちゃんねる用語なども、いつのまにかよく知っている。しかし他の場に転用することはまずない。一般社会にTPOがあるように、ネットの中にもTPOがあって当然だからである。


 有名人のブログなどでコメントをオープンにしていて「炎上」するということがよくある。また政治的なやや過激な発言や失言に対して、晒されたリンクからいわゆる「ネットイナゴ」の大群が押し寄せて、ついにはブログ閉鎖や休止になってしまうこともある。これはブログを運用する側もコメントする側にも問題があると思わざるをえない。こうした経験から有名人のブログやサイトにはコメントはできないようにしているところが増えただろう。
 またポジティブなコメントであるにしろ、元記事よりはるかに長いコメントというか自説を展開し、最後にちゃっかり自分のサイトの宣伝をしてそれに対してのコメントまで要求するようなものを見かけることがある。誹謗中傷のコメントではないだけに簡単には削除できないだろうが、プログを見に来る他人にも不快感を与える。そういったものに対しては承認制は有効かもしれない。


 ある話題のブログ記事を収集してポジティブかネガティブかに勝手に分類するサイトがあったが、自分のブログ記事がいつでもネガティブに分類されているのには苦笑してしまった。確かにブログ記事を書くことですら、ネタ記事に無責任に批判的な内容の方が楽ではある。それがブログ継続の秘訣?かもしれない。


 これが、マスコミの論調 コメンテーターのコメントというものも何の話題についてもネガティブというか批判ばかりである。ニュースを見ようとしてテレビを点けると、事実関係を伝える内容よりもキャスターやコメンテーターの批判の話を聞かされる時間の方がはるかに長いことに気がつく。そしてそれが世論だと勘違いさせられることが怖い。ネットが発展してきたことか単に自分が歳をとってきたせいなのか、だんだんテレビから遠ざかってきたのはこうしたことにも原因がある。人や世の中のの批判は、酒の肴にしながら一杯という場では気分のいいことかもしれないが、それが毎日の仕事のようになるのもいかがなものかと思ってしまう。彼らのブログにコメント機能を自由にしておいたら、毎日が炎上状態になるのではないかと思えてしまう。


 ブログにしろ他のSaaS型のネットサービスにしろ、実は固定されたものでなく、セキュリティを含め運用の経験を積みながら徐々に現実に即した形に変わっていくというのがあるべき姿となっていくのだろう。ただ、それがあまり言論を制約しすぎるものにならないことが重要であろう。