YouTubeが1ヶ月で1億ビューを達成

YouTubeが1ヶ月で1億ビューを達成したという。YouTubeが動画で圧倒的シェアを獲得していることはすでに論を待たないが、今後のネットの動向と世界の動向がどのように影響してくることになるのだろうか。

YouTube、2008年10月に1億ビューを達成 (CNET Japan)

 YouTubeのような投稿動画形式は、多くのサイトが模倣してFlashビデオのサービスを始めたと思われるが、世界中のビデオの投稿量とGoogleYouTubeの持つインフラでもはや勝負にはならないだろう。もっともGoogleの場合はインフラがあるにも拘わらず、Google Videoはランキングの上位には上がってこないようではある。YouTubeを買収した結果、ますますGoogle VideoからYouTubeに利用が流れたのであろうから。


 アクセス数はともかく、投稿動画が利益を生み出すかどうかは別問題である。GoogleYouTubeの収益化に必死に取り組んでいることからも、これはネットの将来的な発展に関わることであろう。仮にYouTubeが収益を出せるようになったとしても、他の動画サイトはどうなるか。おそらくYouTubeに追随することをしていてもだめだろう。


 国内ではニコニコ動画がテレビ局との結びつきを深めてきそうである。今後は下降線のテレビの過去番組の配信との関係も1つの路線になってくるだろう。デジタルテレビ化とそもそもライフスタイルとも関わってくるだけに、興味深いところではある。


 もう1つは一般動画のサイトではなくて、分野を限定したような専門サイト化することがあるかもしれない。テレビでいえば専門チャンネル化である。著作権問題がクリアされたいつでもオンデマンドで見られるサイトであれば適正な価格での固定ユーザは得られるかもしれない。現在のような何でもありの動画サイトだと、お祭りに便乗したいだけの一見さんばかりになり、ネットの負荷だけはかかるが利益は出ないということになるだろう。ただ、あまりニッチな市場を狙うとユーザが少なすぎてスポンサーも付かないことになるだろうから、軌道に乗るまでは運営は難しいかもしれない。