Google Videoがアップロードサービス終了
GoogleがYouTubeを買収したきから、Google Videoはどうするのだろうと思っていたが、とうとうサービス打ち切りを決めたようである。昨日のブログでGoogleのサービスにも当たり外れがあると書いたばかりで、はずれのサービスが、また確定したようだ。
Google、Google VideoのアップロードやJaikuなど6サービスを終了(ITmedia)
最近のGoogleは一時期にプロジェクトがどんどん増えていったが、そろそろその実験的サービスも評価が定まり、打ち切りになるものも増えてきたようだ。Google版Second Lifeかと思われたLivelyなども早々と姿を消している。Google Page Creatorは一応、Google Sitesへと発展的解消をしたようでもあるが、Webページ作成ソフトとしては中途半端だったように思えた。
Google VideoはYouTube買収前からGoogleの正規の投稿ビデオのサービスだったわけで、新興のYouTubeに押されてなかなか対抗サービスになることができなかった。動画の市場の可能性から、てっとり早く買収に成功したわけだが、同時にGoogle Videoの立場が微妙になった。当初の頃はGoogleは余裕で、Google Videoも存続させ、独自の路線を追及するつもりだったはずだ。一応Google Sitesなどでも、動画の取り込みにはYouTubeもGoogle Videoも同等にできるようになっていた。いずれ何らかの形でYouTubeと融合、合体させていくのではないかとも思っていた。
そこに来て、この金融危機の影響である。すべての産業で景気後退しているだけに、Googleといえどもその影響は決して小さくはない。そこでこれまでは冗長さのように残しておいたGoogle Videoもきっぱりと打ち切ることにしたようである。動画サービスとしては決して悪くはないものだと思っていたが、やはりYouTubeがあれば、同じGoogleでもあるし、特に使う必要がなくなった。自分もYouTube買収前は、Google Videoを動画のアップロード先としてちょこちょこと利用はしていたが、YouTubeを使うようになって以来、ほとんどアクセスすることすらなくなったのが現実である。
ただGoogle Videoだけが不人気なわけでなく、むしろYouTube以外の他の動画サービスと比べても同等かそれ以上だっただろう。それだけYouTubeが圧倒的過ぎたのである。そしてGoogleはYouTubeの収益化に正念場を迎えているときだけに、Google Video打ち切りもタイミングだったのかもしれない。