ジョブズの時代は終わったか
AppleのMacworldからの撤退や、以前から言われていたスティーブ・ジョブズの健康問題であるが、そろそろ隠しきれなくなってきたようである。とうとうジョブズの病気療養のための休職が公表された。
アップルのS・ジョブズ氏、病気治療で休暇へ--会社運営はCOOクック氏が担当(CNET Japan) スティーブ・ジョブズ氏の時代は終わった(ITmedia) アップルの株価、CEOのS・ジョブズ氏の療養休暇報道を受けて急落(ZDNet Japan)
Appleの設立から、そのあまりに強烈な個性と独断性から自ら作った会社を追われ、ワークステーションの時代に一世を風靡し、再びAppleに戻ってきて10年、見事にAppleを蘇えらせた手腕は、ジョブズのカリスマ性以外の何者でもないだろう。ジョブズ周辺の人間にとっては付いて行くのが大変だろうが、やはり歴史に残る人であることは間違いがない。何か、病気で痩せた顔は求道者のような趣さえ感じられる。最近、ジョブズの交渉力の本を読んだが、なかなか強烈である。
スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)
- 作者: 竹内一正
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どんな英雄でも、いつかは終わるときが来る。同世代のゲイツにしろ、ビル・ジョイにしろ、すでに一線を退いた。ジョブズもそうなっても不思議ではないのだが、ジョブズ自身によって立て直されたAppleがこの先どうなっていくかが、株主でないにそろ最大の関心事となってくることだろう。一寸先は闇とも言えなくもないITの世界だけに、ある意味Microsoft以上に気がかりではある。