ニュースはネットで閲覧する時代

 自分も子供の頃はよくテレビを見ていたものだが、現在はそんなこともなくなった。まずドラマを見なくなった。企画やドキュメンタリーはたまたま、意識して見るのはニュースだけになった。それも朝の時間などは、時計代わりを兼ねている。ネットが普及したからといってもニュースは必要である。しかしニュースも内容だけなら、ネットで十分になってきた。新聞も同様である。

毎日パソコンでニュースを閲覧する5割(CNET Japan)

 ニュースを見るのにテレビかネットかは完全に世代によるだろう。中高年世代ほど、ニュースはテレビでみるものと事実上「洗脳」されていて、なんとなくニュースを見るためにテレビをつけてしまう。テレビかついていないと、なんとなく手持ち無沙汰のように感じられるのだろう。


 しかし自分もブロードバンドになってからは、常にPCをオンラインにしておかないと落ち着かないようになった。メールやブログのチェックもあるが、やはり更新が早いニュースが気になる。速報はテレビや新聞よりも早いことがあったりするので、夜や朝のテレビや新聞で同じニュースを見たりすると、何かすでに1日前のニュースを見たような気分になることもある。海外のニュースなどは時差なしでダイレクトに伝わるからなおさらである。


 こうしたスピードに慣れてしまうと、自分が能動的に得ようとするニュースや結果を知りたい速報ニュースは、もうネットからしかあまり見なくなる。テレビのニュースなどはヘッドラインの順がテレビ局に決められてしまっているので、目的にニュースが出てくるまでテレビの前から身動きができないことになる。ちょっとトイレに立っている隙とか、突然電話がきたりしている間に終わってしまったなどというと目も当てられない。ネットだと目的のものを自分自身の優先順位で必要最低限だけ見ることができる。


 またテレビ映像も部分的にであるが、やや時間的に遅れて配信されるようになった。どうせニュースは断片的な映像ばかりなのであるからそれで十分にも思える。自分も最近はNHKや日テレのオンライン映像ニュースを見たりする。また自分がテレビのニュースから遠ざかるようになったのは、殺人事件だとか犯罪のニュースばかりが重要ニュースとして優先的に取り上げられるからである。世相を反映しているともいえるのだろうが、自分に直接関わる話でなければ、決して見ていて気分のよいものではないし、自分にとって役に立つ情報にもなりえない。ネットならば、こうしたニュースの詳細は飛ばして見ることができるからである。


 仕事で時間的に忙しい人ほど、テレビでじっくりとニュースを見たり、オチャラケ化している報道関係バラエティ番組などを見ている暇はあるまい。ちょっと仕事の休憩か合間に、コーヒーでも飲みながらニュースサイトを閲覧し、一応世の中の動きに付いていっていることが実情であろうし、それで十分ではないだろうか。初めからネット中心に育った世代では、ますますこうした傾向が強まっていくことだろう。テレビや新聞のメディアはどうしていくのだろうか。