IE8 正式版がリリース

 やはり噂通り、IE8が3/20に正式リリースされた。FirefoxChromeSafariOperaなどの新バージョンも出ており、ブラウザも群雄割拠の時代となってきたようである。Microsoftにとっては、あくまでWindowsとの組み合わせにアドバンテージを求めたいところだろう。そしてこれがWindows 7の年内投入の布石になるのかどうか。

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Internet Explorer 8 アドオンギャラリー(Microsoft)

 長かったIE6の後に、やっとIE7が出てもあまりそのインパクトは大きくなかった。すでにFirefoxによってタブラウザが陳腐化していたことや、IE6のセキィリティの問題などからIEに対して期待を持てなかったからかもしれない。またVistaの予想外の不評により、そのベストの組み合わせであるはずのIE7にも移行にはブレーキがかかっていたと思われる。

 そうしているうちにFirefoxのシェアが上がり、Safariもそこそこのシェアを、そして宿敵GoogleまでもがChromeでブラウザに参入となれば、IEも対抗上、新たなバージョンを投入せざるを得なかったところだろう。


 IE7はあまり利用していないこともあり、IE8の方がましならということで、さっそくインストールしてみた。前評判通り、Vista環境では全体的な体感速度は確かに向上しているようである。JavaScriptのパフォーマンスやCSSへの対応、表示などはいろいろなページで実際に確認してみなければ、なんとも言えないだろう。


 ブラウザの外見はほとんど変わらないと思うが(アップグレードした途端にIE7の様子が思い出せない)、表面的なメニューではセキュリティ機能の[セーフティ]などが加わっているようだ。またセキュリティの確認攻撃が増えるのだろうか。また、Firefoxなどのようにアドオン機能が多数組み込めるようになる。ただ、どれだけアドオンを実際に組み込むかは、IE8の使用頻度によるだろう。


 実際のところ、XPとVista共存している環境では、IE6、IE7、IE8のバージョンが混乱する可能性はあるかもしれない。リソース面では、IE7とIE8はどれだけ違うのだろうか。もしリソース面でIE8が軽いのならば、IE7よりはIE8の方が良いと思えるのだが、実際にどうなのかは今後の報告状況を見守るしかなさそうである。