twitterの社会的使命

 かつて「コンピュータは無色透明な機械」と言われていたが、「ネットは無色透明な民主主義の装置」ともいえるだろう。やはりtwitterへのDoS攻撃は、どこかの政治的意図であったと思われる。

Twitter、DoS攻撃対策を継続中(ITmedia)

 ネットは情報流通を自由にすることが、多くの人にとってはきわめて有益なのだが、一方でそれが不都合なグループも存在するのが、現実の社会のようである。情報を隠蔽することにより「秩序」が保たれると信じる国家は、まだ存在する。しかしそうした国は、次第に世界でも少数派になってきている。ネットでの情報の隠蔽が困難であることが認識できないからこそ、DoS攻撃などが有効だと信じてしまうのだろう。仮に特定のサービスそのものを潰すのに成功したとしても、ネット上では必要とされれば、すぐに代替のサービスがどこにともなく作られることになるだろう。「人の口に戸板は立てられぬ」という諺があるが、ネットによる情報流通は正にそうであろう。人々が必要とする情報は、一部の人間がどう妨害しようといても必ず伝わるものだろう。それがネットではほとんど世界中でリアルタイムになったといえる。


 形の上では、twitterなどたった140文字だけの語りの表現である。それがネット上で多くの人のコラボレーションがあれば、大きな力となることが実証されてきたように思える。今や、何やら社会的な使命さえ帯びてきたようなtwitterの存在である。