TwitterがハッキングでDNS障害

 Twitterがサイバー・テロの攻撃のターゲットになり出した表れだろうか。一時的にトラフィックの80%が別サイトに誘導されるという障害が起きたという。ハッキングによってDNSの書き換えがされたらしい。Twitterほどの有名サイトが、これほどのまともな攻撃を受けてしまうとはネットのセキュリティ的には大事件ではある。

Twitterにアクセス障害、DNS書き換え....(INTERNET Watch)
Twitter、ハッキングされ一時アクセス不能に(ITmedia)
Twitter、ハッキングでDNS障害「トラフィックの80%が他サイトにリダイレクト」
DNS Disruption (Twitter Blog)
Twitter Hacked, Defaced By “Iranian Cyber Army(TechCrunch)
イランによる(?)Twitter攻撃の手口はこうだった(TechCrunch Japan)

 イランの大統領選にからんだ抗議行動にTwitterが使われたことが、ある意味でTwitterを世界的に有名にした。またそれが政治利用だったために、それがどちらの勢力かは不明なものの、政治的なサイバー・テロを呼び込む動機になっているのかもしれない。Twitterそのものはもともと政治目的などはないものの、イランで政治運動に利用されたことで、米国がインターネットによってイランの支配を狙ったものとして受け取られているようである。ただのショートメッセージのシステムが政治勢力を煽動したとされるのだから、Twitterの影響力というものを改めて考えさせられる。


 さて、Twitterの方は、ここ1,2年で急速に世界中のユーザ数が膨れ上がってきているだけに、セキュリティに不安があることを露呈したことになるのではないか。DNSサーバーのマスターのレコードが簡単に書き換えられてしまったというのは、Twitterのセキュリティ体制のためか、DNSそのもののキャッシュなどの脆弱性を衝いたものかは不明だが、今後とも内容が明らかにされていくだろう。個人情報が流出したわけではないということは信じたいものである。