ビデオカメラがサーバーになる
家電をサーバーにするようなアイデアはすでにあるものだが、その現実化の1つとしてビデオカメラをサーバー化する製品が発売される。それもなんと実売9980円であるという。
エグゼモード、ServersMan mini付属で実売9980円のビデオカメラ...(CNET Japan) エグゼモード、ServersMan Mini同梱ビデオカメラ(AV Watch) YASHICA DCC577 ServersMan mini
サーバーそのものが小型のボックス型のものになり、周辺機器や家電にもサーバーを組み込むことは自然の流れになってきたといえる。すでにプレステにLinuxを組み込んでサーバーにしたり、電源コンセント部分にサーバーを組み込むものもあった。ちょうどサーバー機能がかつてのBIOSに似た立場になってきたように思える。
デジタルカメラやビデオカメラでは撮影した動画像をネットで転送したり、インターネット上にリアルタイムで公開したりするという明確な目的が存在する。
今回のビデオカメラは、サーバーになっているPCに接続されるのではなくて、ネットに繋がっているPCにUSB接続することによってビデオカメラのサーバー機能が利用できるようになるという。外部からは、接続されたPCがビデオカメラの機能を使ってサーバーになっているように見えるということなのだろう。そこがWebカメラをPCサーバーに接続することとは違うようである。
いずれにしても、OperaのようにブラウザそのものまでWebサーバー化できるということさえあるのだから、ハードウェア的に十分なリソースを持つビデオカメラがサーバーになっても不思議ではない。これまではノートPCをサーバー化して外部に持ち出して「モバイルサーバーだ」などと言っていたが、ビデオカメラはもともとモバイル機器なのだから、本当のモバイルサーバーになる。ただ、いまのところPCとUSB接続しなければならないのがやや足かせである。これが携帯のように無線になれば、もっとビデオカメラの移動の自由度が増すだろう。その辺は今後に期待である。